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Channel: 辛抱しんちゃんのブログ13~俺は本物を掴む迄兎に角やるんだ
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サロゲートマザーフッド・・・代理出産でダウン症の赤ちゃん、依頼夫婦が引き取り拒否

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 お前等綺麗事言ってるけど、一般人が障害児を育てるってどう言う事か理解してんのか!?
 24時間365日の介護だ!
 それってやった事無いだろ!
 余程の職場じゃ無ければ仕事と介護の両立とか無理だわ!
 普通の子育てと違い子供の世話で失業のケースもある!
 生活費どうするん!?
 保育園にも幼稚園にも学校も就職も結婚にも苦労するんだぞ!
 そんな親子揃って不幸するんなら生後間も無く世間を知らない内に施設に入れ暮らした方が双方幸せな場合だってあるんだ!
それが冷静な親の愛情ある判断だろうよ!
一時の感情だけで可哀想とか酷いとかの思考しか出来ないと共倒れじゃ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ・・・2002年の人工妊娠中絶率の文献レビューでは、イギリスヨーロッパでダウン症と診断された妊婦の内、91-93%が妊娠を中断した。
 イギリスの国家ダウン症候群細胞遺伝学登録簿(NDSCR)のデータに寄れば、登録が始まった1989年から2006年における、ダウン症候群の診断を受けた後に中絶を選んだ女性の割合は、継続的に約92%である。
 アメリカでダウン症胎児の中絶率調査が実施され、3つの研究では、それぞれ、95%、98%、87%となっている。
 医療倫理学者のロナルド・グリーンは、両親は自分の子孫に「遺伝的な害」が及ぶのを避ける義務があると主張している。
 イギリスのジャーナリスト、ドミニク・ローソンは、ダウン症の娘が生まれた際、彼女に対する無償の愛と、彼女が存在する事の喜びと同時に、妻が検査を受けていれば中絶出来たと言う外部の声に怒りを表明した。
 これに対し、長い期間、ダウン症協会の支援者であったクレア・レイナーは、ローソンの、娘への態度を絶賛すると共に、ローソンが障害検査と発見時に中絶を勧める医師や助産師を酷評する事には賛成出来ず、障害検査と中絶を次の様に擁護した。
「辛い事実としては
障害を持った
個人の面倒を
見ると言う事は
人力、哀れみ
エネルギー
そして有限の
資源である
お金が
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とても掛かると
言う事だ・・・。
未だ親に
なっていない人は
自分に
問いかけてみるべきだ。
自分が他人(社会)に
その重荷を
背負わせる権利が
あるのか
勿論、その重荷の
自分の持分を
進んで引き受ける
前提としてだが」
 この高い中絶率と言う倫理的な結果を憂慮する医師や倫理学者もいる。
 ピューリッツァー賞新聞等の印刷報道文学作曲に与えられる米国で最も権威ある賞)を受賞した保守的な評論家で、息子の一人がダウン症であるジョージ・ウィルはそれを「中絶による優生学」と呼んでいる。
 

代理出産でダウン症の赤ちゃん、依頼夫婦が引き取り拒否

2014年 08月 4日 12:34 JST
 8月3日、タイ人女性に代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦が、生まれた双子のうち、ダウン症だった男の子の赤ちゃんの引き取りを拒否していることが明らかになった。写真は代理母のパタラモン・チャンブアさんと男の子の赤ちゃん。チョンブリ県で3日撮影(2014年 ロイター/Damir Sagolj)
 
[バンコク 3日 ロイター] - タイ人女性に代理母を依頼したオーストラリア人夫婦が、生まれた双子の内、ダウン症だった男の赤ちゃんの引き取りを拒否している事が明らかになった。
代理母のパタラモン・チャンブアさん(21)は、約半年前に双子の男女の赤ちゃんを代理出産した。
 妊娠7カ月目に、男の子に障害がある事を知らされ、代理出産の仲介業者を通じて赤ちゃんの両親から男の子の中絶を依頼されたが、宗教上の理由から、これを断り出産に至った。
 赤ちゃんの両親は健康な女の子だけを引き取りオーストラリアに帰国したと言う。
 メディアの報道に寄ると、男の子の赤ちゃんはダウン症以外にも先天性心疾患を患っており、手術が必要。
 オーストラリアでは手術費を集める募金活動が始まり、現時点で20万豪ドル(約1900万円)近くの募金が寄せられていると言う。
 今回のケースはタイとオーストラリア両国で議論を呼び、タイでの商業的代理出産の禁止を求める声が上がっている。
 
 ダウン症候群は、体細胞の21番染色体(ヒト21番染色体は22種類ある常染色体の内最も小さく、270の遺伝子が含まれる。含まれる遺伝子が少ない為、他の染色体に比べ染色体異常の影響が小さく、染色体数に異常が生じた場合でも生存が可能であり、その症状はダウン症として現れる染色体は大きい順から順番をつけるのが慣わしであったのだが22番染色体より前にこち等が発見された為、21番染色体と22番染色体は大きさと番号が逆転してしまっている)
が1本余分に存在し、計3本(トリソミー症)持つ事によって発症する、先天性の疾患群。
 ダウン症とも呼ばれる。
 多くは第1減数分裂時の不分離によって生じる他、第2減数分裂時に起こる。
 治療法・治療薬は無い。
 蒙古症とも呼ばれる。
 1866年に英国の眼科医ジョン・ラングドン・ハイドン・ダウンが論文『白痴の民族学的分類に関する考察』でその存在を発表(学会発表は1862年)。 最初は「目尻が上がっていて瞼(まぶた)の肉が厚い、鼻が低い、頬が丸い、顎が未発達、体は小柄、髪の毛はウェーブでは無くて直毛で薄い」と言う特徴を捉えて「Mongolism(蒙古人症)」又は「mongolian idiocy(蒙古痴呆症)」と称され、発生時障害により人種的に劣ったアジア人のレベルで発育が止まった為に生じると説明されていた。
 然しダウンに寄るこの人種差別的な理論は、アジア人にもダウン症が見られる事から直ぐに破綻をきたした。
 染色体の不分離や転座(染色体の一部が千切れて, 又は全部が, 他の染色体に結合した状態)によって起こるダウン症。
 染色体の不分離によって起こるケースは全体の95%を占める。
 母親の出産年齢が高い程発生頻度は増加し、25歳未満で1/2000、35歳で1/300、40歳で1/100となる。
 一般に1/800と言う割合で発生している。
 日本での患者数は凡(およ)そ5万人。
 アメリカが凡そ34万人。
 イギリスが凡そ5万人とされる。
 日本人は全障害児におけるダウン症の割合が他国に比べて低く、その代わりに自閉症出現率が高めである。
 
 ※自閉症は、社会性の障害や他者とのコミュニケーション能力に障害・困難が生じたり、拘りが強くなる精神障害の一種。
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 先天性の脳機能障害とされるが、脳機能上の異常から認知障害の発症へと至る具体的なメカニズムについては未解明の部分が多い。
 時に、早期幼児自閉症、小児自閉症、或いはカナー自閉症と呼ばれる。
 一般的には、発達障害の一種である自閉症スペクトラムの内、所謂従来型自閉症と呼ばれるもの(或いはスペクトラムピラミッドの頂点に近い所に位置している状態)を、単に「自閉症」と称する事が多い。※
 
 知的障害先天性心疾患、低身長、肥満、筋力の弱さ、頸椎の不安定性、眼科的問題(先天性白内障、眼振、斜視、屈折異常)、難聴があるが必ず合併する訳では無い(特にダウン症候群を知的障害の一種と誤認される事が有り得る)。
 新生児期に哺乳不良やフロッピーインファント(ぐにゃぐにゃ赤ちゃん=先天性ミオパチーとは、筋力低下があるものと、筋力低下を伴わないものに分類される)の様な症状を示し、特異的顔貌、翼状頚、良く伸展する柔らかい皮膚等から疑われる事もある。
 青年期以降にはストレスから来る鬱症状・早期退行を示す者もいる。
 男性の場合モザイク型を除き全て不妊となる一方、女性の場合多くは妊娠が可能であるが、胎児のダウン症候群発症率は50%である(但し多くは自然流産となる)。
 
生物学におけるモザイクとは、一つの個体の中で、遺伝的に異なる細胞が混在する事を指す。
普通は多細胞生物の体の一部分が周囲の部分とは遺伝的に異なっている状態の事で、往々にして見かけの上でも異なる為、異質な様子の部分が嵌め合わせの様に見えるのを指す。
類似の現象にキメラ同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている事。又、その様な状態の個体)があるが、キメラは遺伝的に異なった部分が、別の個体を起源とする所に違いがある。
モザイクは、元々同一の個体であるものにおいて、遺伝的に異なる部分が生まれた場合である。
これは、体細胞分裂における失敗や体細胞における突然変異等に寄るものである。
有名なものに昆虫における性的モザイクがある。
これは体の部分によってその表す性が異なるもので、往々にして体の正中線を境に、左右が別の性を示す。
チョウの様に性的二形が視覚的にはっきりしているものでは、まるで二匹を真ん中で切って貼り合わせた様な奇妙な姿となる。
 
 40歳以降にアルツハイマー病が高確率で起きる。
 ダウン症は染色体異常である為、根本的な治療方法は無い。
 
 まあ金払って、受精卵を他人の子宮に入れて成長させる托卵行為。
 但し代理母は先進国じゃ大半で禁止されてる。
 やってるのはインドとかアメリカの4州くらい。
 オーストラリアはやってる。
 日本は合法化しようとしてる。
 そもそも代理母は身体を貸してるだけだから、生まれた子は頼んだ側が引き取るべきであって、拒否した所で法的に罷り通るなら今後代理母制度等成り立たなくなる筈だから、何れ引き取る事になるかも知れないが。
 それにある意味これって捨て子と同じだろ?
 「障害があるから外国に捨てて来ました」って酷過ぎ。
 勿論、代理母契約で「障害があったら引き取らない」ってなってるだろうし、仕方ない面はあるかも。
 夫婦側だけ悪いイメージはあるが、それを言ったら代理母だって「金で生んだ子を売ってる」と非難されるしなあ…
 
 ・・・さあこれは参った。
 出生前診断で確実に「生まれて来る子は障害を持ってます」と分かった場合「それでも産みます!産ませてやって下さい!」とするのか「だったら中絶しましょう」と割り切るのか…
 中絶したらしたで「生まれて来る子供を殺しやがって」とか誹謗中傷させられる。
 産んだら産んだで生涯障碍者の面倒を見る羽目に陥る。
 どっちにせよ碌なモンでは無い。
 「人の噂も75日」で台風が通り過ぎるのを待つ様に例えれれば、中絶した方がドライに思えるけど、長い人生スパンで見れば賢い選択なのかも知れない。
 「障害者の面倒をどんなに辛くても一生みる」覚悟があればそれはそれで愛情注いで育ててやればいいと思う。
 然し障害者を養育するのって相当厳しい。
 「それでもやるのか?」って。
 今回の事例はダウン症だ。
 ダウン症は前に述べたが「知的障害先天性心疾患、低身長、肥満、筋力の弱さ、頸椎の不安定性、眼科的問題(先天性白内障、眼振、斜視、屈折異常)、難聴」の障害を伴う可能性を持っている。
 外表奇形や、精神発達遅滞、鎖肛正常な位置に肛門が存在しないで、直腸が盲端になっている)、先天性心疾患先天性食道閉鎖症白血病円錐角膜角膜が薄くなり中心部が突出する為、角膜の曲率が正常範囲を超えて小さくなる)、斜視、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症等を伴うし、アルツハイマーになる可能性も高い。
 それでも育てるのか!?って。
 それを分かってるのにも関わらず「絶対産んで育てな!」となれば、流石にイカンとは思う。
 
 今回のカナダ人夫婦の事例は、確かにカナダ人夫婦からしてみたら「出生前に障害あるって分かったから中絶してって頼んだのに、あっちが勝手に産んだから、双子の障害が無い方を持って帰るし」とはなる。
 タイ人代理母側は「子供には変わり無いから産みました。カナダ人夫婦が持って帰らないのなら私の子供として育てます」とした。
 これだけ見れば「タイの代理母は何と素晴らしい人間愛溢れた方なんだろう!」となる。
 
 一連の経過は
オーストラリア人とアジア人の夫婦が
21歳のタイ人代理母に頼む

妊娠3か月が発覚して1673ドル代理母に支払う

妊娠四か月時に検査したら、一人にダウンが発覚する
尚、羊水検査は針を刺して羊水を取るからリスクもある。
胎盤が前の方にあった場合
胎盤のを貫通させないと取れない。
当然、流産のリスクも上がるし
母体の血液が混じるので正しい結果が出ない場合もある
因みに今は新型遺伝子診断と言って
新型出生前診断を受ける場合の流れ
母親から血液を採って紛れ込んで来る胎児由来のDNAを使って
診断する方法がある。
要するに21番染色体に含まれる遺伝子が
コントロールに比べて多いと21番染色体が一本多いとして
ダウン症児と診断される。
羊水検査と違ってリスクはゼロ。
今は費用20-30万ぐらいで、保険適用は現状無い。
オーストラリア人夫婦
中絶を要求

タイ人代理母は仏教徒なので拒否る

産まれたらエージェントが健康な方だけ持って帰る

元々の報酬の残りの2341ドルは未払いのまま
因みに2014年8月4日現在
1豪ドル =95.584009 円
2341ドルは22万3762円
 因みにオーストラリアでは代理母禁止とか
赤ちゃんには先天性心疾患があるとか色々あった。
 
 意見には
 「PL法って知ってるか?生産者は製品の品質に責任負ってる。不良品を納品されようとしたら誰だって怒るだろ」
 「生物学的に、ダウン症は助ける必要性を感じ無い。罪悪感を感じるならば、もう一人産んでやれば良い。つまり、ダウン症を切って、未だ産まれてない次の子にチャンスを与える」
 「既に出生前診断で染色体異常があれば殆どの人が捨てるしな。倫理的に批判してる奴等だってどうせ口だけだろ」
 とかもある。
 
 尚、代理母出産とは、ある女性が別の女性に子供を引き渡す目的で妊娠・出産する事である。
 代理出産と略される場合が多く、妊娠すると言う部分を強調して代理懐胎と表す場合もある。
 又、その出産を行う女性を代理母又は養母出産と言う。
 代理母出産については、生殖補助医療の進展を受けて日本産科婦人科学会1983年10月に決定した会告により、自主規制が行われている為、日本国内では原則として実施されていない。
 然し、代理母出産をそのものを規制する法制度は現在迄未整備となっている。
 
 代理母出産が実施されている原因として、強い需要が存在している事が理由として挙げられる。
 日本において子宮障害等の為不妊となっている女性は、20万人はいると見積もられている。
 彼女等は自らの子を授かるには代理出産による方法しか無い。
 この点、養子制度に求める事も出来る、と言う主張もあるが、遺伝的繋がりを求める夫婦の要求を満たす事は出来無い。
 不妊治療経験者の内、養子制度について考えた事が無い者が62%を占め、その内66%が子との遺伝的繋がりを求めている、と言う調査がある。
 
 但し以下の問題点が代理母出産の前に聳えている事を記しておく・・・
 
 宗教的な見地より、人間に許される行為では無い、と言う批判がある。
 文化的な側面から、こと「あるがまま」を肯定する日本の風土において「科学で全てを解決する」と言うアメリカ的な科学至上主義を盲信する考え方に嫌悪を感じる者もいる。
 そうした宗教的見地とは逆に、手段を選ばず血縁に拘る価値観に対しても批判がある。
 先天的に生殖器に異常がある為に代理母出産を行った場合、その異常が子に遺伝して子が同じ苦しみを背負う可能性があり、生殖問題や不妊治療とは人によって自殺する程深刻な問題である(不妊の影響)事からすれば、この様な子の苦しみを考慮しない親の利己的な行為であるとの批判もある。
 然し、この批判は先天的に生殖器に異常がある者は産むべきで無く、生まれて来るべきで無い、と言う優生学的な発想であるとの反論がされる。
 又、生殖と言う生物における最も重要な機能の一つを科学の力で矯正させ続けた場合、種そのものの弱体化を招き、将来的には人類全体の存続に関わる問題になり兼ねないとして生殖医療を疑問視する見解もある。
 代理母出産契約は公序良俗に反し、契約として無効であると言う指摘がある。
 又、上記のインドにおける事例で、インドの福祉団体がこれを人身売買であると糾弾し、出生した子を同団体で保護させる様訴える、と言う事態も発生している。
 代理母が子の引き渡しを拒否する事件が起きている(ベビーM事件代理出産を行った女性が子の引渡しを拒み、養育権を求めたことから裁判になった)。
 この他、今回のカナダ人夫婦の事例の様に、生まれた子が障害を持っていた為に依頼元の父母が引き取りを拒否する事例も起きている。
 この様な契約違反が行われた時、国家が介入して法で救済すべきとも考えられるが、その様な強制力による救済は当事者を納得させる事は出来無いと言う見解がある。
救済とは損害賠償と強制執行
子の代わりに金銭賠償では当事者は納得しないであろうし
強制的に生ませると言う事は人権の侵害であると考えられる。
 最高裁判例に寄れば、「母子関係は分娩の事実により発生する」とし、代理母の子として扱われる。
 この為、代理母と子との間で相続上の問題が発生する事が懸念されている。
 代理母出産は家族関係を複雑にし、秩序が乱れる他、複雑な家族関係の中で生まれるのは子の負担になる、と言う指摘がある。
 然し、養子制度や同性婚等、家族関係が現代では多様化しているのであって、その一形態と考えれば容認されるべきであるし、又、複雑な家庭関係の下に生まれる子を哀れむ、と言う意見は多様化された家族形態に対する差別的な意見であると反論されている。
 又、夫以外の第三者の精子で人工授精する不妊治療(AID)で生まれた子の約4割は、事実を知らされる前に法律上の父親とは遺伝的な繋がりが無いと感じている、と言う研究結果がある。
 同様に代理母出産では、精子・卵子提供を受けたり、自然状態での出産と異なる経過を辿る為、子の成長にどの様な精神的影響を与えるか未知数である。
 代理母出産を「女性を子供を産む機械として扱っている」として批判する意見がある。
 又、途上国への「代理出産ツアー」といった事態も問題視されている。
 先進国においても妊産婦死亡がゼロになっていない様に、妊娠・出産には最悪の場合死亡に至るリスクがあり、又、死亡に至らずとも母体に大きな障害が発生する場合もある。
 そして、この様なリスクを軽視し、それ等を代理母に負わせる事に対する倫理面からの批判がある。
 尚、出産時に母体に障害が発生した場合について、代理母側に不利な条件での契約が成されている事もある。
 又、生殖医療に際しては医療ミスが懸念される所である。
 1990年に夫の子どもを産もうと人工授精を行った所他人の子どもが生まれた事例がある。
 他にも2003年に不妊治療AIHを行った所、別の患者の夫の精液を注入すると言うミスが起こった事が発覚している。
 人間が扱うと言う以上、生命の始まりにおいてもミスは起こると言う事になる。
 米国においては、代理母として同一人種・同一民族・同一国籍の女性を求める傾向がある為、(依頼人に多い)白人に需要があつまり、黒人女性が代理母を勤める場合よりも白人女性が代理母を勤める場合の方が契約金が高額である。
 代理母出産を批判するグループは、この現象が黒人差別を助長すると主張している。
 又、営利目的とも取られ兼ねない金銭の授受そのものに対する批判がある。
 この点につき、「差別を助長する可能性がある事」と「差別が恒常的に発生している事」は別の問題であり、精密な社会調査を踏まえた実証的な研究を行わないまま可能性の問題を事実の問題にすり換えてしまう事がある、と言う指摘がある。
 マイクロキメリズムにより胎盤を通じて代理母の細胞が胎児の体内に入り込み、逆に胎児の細胞が代理母の体内に入り込む。
 
 マイクロキメリズムとは、遺伝的に由来の異なる少数の細胞が体内に定着し存続している現象を指す。
 この現象は特定の自己免疫疾患に関係があると言われているが、その関連性については研究途上であり未だに未知の領域が多い。
 マイクロキメリズムは血液又は臓器移植、妊娠等で起こる事が知られている。
 特に妊娠中は母親と胎児の間で少量の細胞の相互移動が発生する事が明らかになっているが、妊娠終了後も互いの免疫系に排除されないまま体内に定着し数十年経った後にもマイクロキメリズムの存続が確認されている。
 実子であっても免疫学的には他者と見なされる筈の受精卵が、免疫寛容によって排除されない現象に関係があると言われている。
 所謂膠原病と呼ばれる自己免疫疾患において、マイクロキメリズムの影響が示唆されている。
 全身性硬化症の女性患者グループに、リアルタイムPCR法によるY染色体の配列を特定する事で男児由来のマイクロキメリズムが成立している割合を調査した所、健常者のグループと比較し高頻度に認められた。
 一方で、マイクロキメリズムが乳がんの抑制に寄与していると言う報告もある。
 経産婦の抹消血を上記と同様の方法で調査した所、乳がんの歴のある女性では男児由来マイクロキメリズムの成立は14%であったのに対し、健康な女性では43%と有意な差が認められた。
 
 これ等の交換された他者由来の細胞は増殖し、数十年経過しても存在し続ける。
 このマイクロキメリズムによって交換された細胞がどの様な影響を与えるのかは研究途上であり、悪影響がないか等未解明な部分が多い。
 
 ・・・何れにせよ、代理母に関しては、幾ら宗教がー!等言った所で現実問題、血統の考え方等から止むを得ない場合があると思うので、辛抱しんちゃんとしては代理母は賛成です。
 今回のカナダ人夫妻のケースについては、傍から見れば確かに残酷だとは思いますが、長い目で見ればこれも又止むを得ないとも言えます。
 「障害があっても愛情持って育てるべき」と言うのは模範的な答えだし、そうあるべきだとは思いますが、現実問題、ブログ冒頭に書いた問題が圧し掛かります。
 それでも「美しい人間愛と、未来の医学の発展に賭ける」事を選ぶか「可哀想だけど止むを得ない」とするか・・・この問題は人間の尊厳に繋がる大問題なので、おいそれと結論するのはちょっと厳しい…「障碍者イランからもう殺しちゃってよ」と簡単に判断するのもどうかと思うし。
何だか
ここ迄
綴って来たけど
タイ人代理母が
どうとか
カナダ人夫妻が
どうとかなんて
もうどうでも
良くなって
来たなあ。
それぐらい
代理母に絡む
問題は
広く深く
人間の存在に
直に繋がる
大命題に関わる
事だと思います。

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