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Channel: 辛抱しんちゃんのブログ13~俺は本物を掴む迄兎に角やるんだ
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公平論001氏への回答 その2

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 ・・・『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」の一場面が以下である。
 
ダン「フルハシ隊員!」
フルハシ『何だ?』
ダン「地球を守る為なら、何をしてもいいのですか···」
フルハシ『えっ···』
ダン「返事をして下さい!」
フルハシ『···(答えられない)』
ダン「よし!」
フルハシ『おい、ダン! お前一体何処に行くんだ?』
ダン「参謀にお願いして来ます、実験の中止を!」
フルハシ『バカ! よさないか!』
ダン「離して下さい!」
フルハシ『待て! いいから入れ!』
~メディカルセンターに移動~
フルハシ『どうしたんだダン!』
アンヌ【何かあったの?】
フルハシ『いや、忘れるなダン、地球は狙われているんだ。今の我々の力では守りきれない様な強大な侵略者がきっと現れる。その時の為に···』
ダン「超兵器が必要なんですね」
フルハシ『決まっているじゃないか!』
ダン「侵略者は、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ!
フルハシ『我々は、それよりも強力な兵器を又作ればいいじゃないか!
ダン「·········それは、血を吐きながら続ける···、悲しいマラソンですよ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 その1を踏まえた上で本題に入ります。
 
 「さて、まず従軍慰安婦の問題提起をしたのが、朝日新聞という事そのものが間違ったスタートなのです、保守系の論客や右翼が陥るのと同様に・・・・・朝日新聞が取り上げる以前に週刊現代が「従軍慰安婦の闇」と題して記事にしております。吉田某のねつ造問題からではありません。
 
 更に、もっと以前のGHQ時代に遡って、GHQの民生局が慰安婦問題の聞き取り調査を実行していますが、当時の日本統治と東京裁判での米国の立場を慮ったのか、この記録は、隠匿され、10年ほど前に米国の公文書館で公開されています。歴史学者であれば、だれでも知っていることです。
 
 次に、旧内務省、徳島県警、昭和12年の検挙記録に、陸軍が非合法に指定した女衒が、検挙されたと言う事実が書かれています。その後、内務省から陸軍省へ照会され、陸軍参謀本部は否定したものの、後に認めています。
 
 吉田某のねつ造があったからと言って従軍慰安婦問題の本質が変わるわけはありません。何故なら、国家が、そして軍部が直接関与して募集し、管理までした事実は、間違いない史実です、この責任から逃れる事はできません。
 
 憲兵隊が直接管理した証拠も、また運営した事も事実です、次に強制性ですが、狭義に考えると、なかったと言うのは、事実です。軍の一部隊が作戦の一環として半島の村や集落を襲って拉致し、強制的に慰安婦にしたのは、ありえないのです。
 
 これは軍という組織を考えると、一部隊であってもこれを動かしているのであれば、それなりの行動計画が示されているはずで、しかも最前線ではなかった半島に駐留する治安部隊が動けば、何等かの証拠が残っているはずだからです。いくら終戦時に焼却したと言っても人の口に戸は立てられませんから・・・・・・一部の暴走した兵士が犯した婦女暴行や、もしかすると拉致して強姦したという事は、あったかもしれませんが、この直接、行動計画として一部隊を動かしての強制的な誘拐など行えるはずもありません。
 
 しかし、広義に考えると強制に近い募集があった事は、間違いのない事実です。一つは前のブログに挙げているように、騙して連れ去るという方法、警察を使った脅しなどです。これは終戦間近になると盛んに行われて、本職の女衒からの訴えで、何人もの軍関与女衒たちが逮捕されています。これも旧内務省記録に多く残されており、内務省から軍へ、警告が発せられています。
 
 次に、親に騙されて売られた・・・・保護者に騙された・・・・玄人であったつまり売春婦であったという貴殿の指摘ですが、これも全く間違っています。売春婦、つまり玄人が集められたのは、昭和17年度までで、その後、応募に応募する玄人は殆どいませんし、日本の厚生労働省が戦後調べた軍部が持っていた資料から昭和12年度から16年度までの慰安婦は、日本の本国から4割半島から6割という比率ですが、17年度以降終戦までの3年間は半島出身者が9割になります。総員で少なく見積もっても最前線へ送られた慰安婦は12万人、最大に見積もった場合18万人と推定されています。この中で半島出身者が約8割を占めているのが事実です。
 
 半島の玄人はキーセンと呼ばれていますが、このキーセンのすべてを連れ去った場合の数とほぼ同様です。こうなると半島にはキーセン宿はなかったという事になりますし、ブログにも書きました様に、キーセン宿に娘を売る場合3年奉公で前渡の相場は、100円から150円程度です、日本の場合、100円から300円程度で吉原の場合、500円から1000円という高値のつく女性もいたと言われていますが、軍が支払った前渡は、16年度までの玄人募集の場合、ほぼ相場通りなのに対して、17年度以降、30円程度まで引き下げられています。つまり、最前線に娘を送り、しかも苦界と同様の売春婦に落とすとなれば、貴殿ならどちらを選択しますか?当然、本当の苦界に沈めるでしょう、その方が安全でしかも多くの前渡し金を受け取れるのですから・・・・この相場を考えれば、軍需工場や下働きといった騙しの手口で非合法の軍の女衒たちがノルマを果たしたと推理する方が合理的です。
 
 更に当時相当に怖がられていた警察の威力を使った募集の場合、警察はドア口に立つだけですから直接関与したのではないにしろ、この募集に手助けをしたという記録さえ残っています。まあ不良警官の類でしょうが。
 
 こういったものが、広義に考えられる強制性で、当時の法律に照らし合わせても違法行為です。当時の法律であれば、売春婦の売り買いに関して、外国に連れ出すのは厳禁とされ、厳しい罰則もありました、慰安婦の場合、昭和17年度前半までは、ほぼ全員がパスポートを持っていたのに対して、以降は持っていません、パスポートの発給がされていないのです。それではどうやって満州なり最前線まで送られたのでしょうか?もし貴殿の言う民間の業者が連れ出すのであれば、当然、パスポートがなければ満州にでさえ出国できません。しかし、彼女たちは、最前線に送られたのです、この記録は防衛大学校の旧海軍などの資料に残っています。駆逐艦などの航海日誌です。その中に、兵站物資の目録の中に「釜山乗船・タケ、ウメ、ハナ」といった具合に女性の名前と年齢が記載されています。つまり彼女たちは、兵站物資の一部として送られたのです、だからこそ、パスポートは必要なかったのです。牛や馬と同様に扱われたという意味です。その航海日誌の中で、艦長の記載が面白いものがあります。食事を運ぶ兵隊たちがわれ先を競って船底に降りて行く、困ったものだと・・・この様に民間の業者が運営し管理したのは16年度までで以降は軍が直接募集し管理することになります。
 
 これらの記録は、公文書ではありませんが、中野軍医中尉の日誌や写真などから理解できますし、毎日新聞社の掲載不可になった写真の中にも多く残されています。
 
 一般人を銃後の守りとして徴用した法律的な強制性は、ないと言うのが事実ですから、慰安婦に関して徴用されたというのは、嘘か間違いです。後は、最前線で暴走した兵士の一部が占領地の婦女子に対して強姦や拉致などで慰安所に送り込んだというのも、韓国以外の国々から訴えが多く出ています。オランダやイギリス、インドネシアやフィリピン、マレーシアなどからです。これは強制ですが、本質が違います、軍が組織として行ったわけではなく、一部の暴走した兵士や士官が起こした違法行為で、もし、毅然とした上官が存在すれば、軍法会議に送られて厳しい罰を受けていたはずですが、当時の日本軍は、敗走に敗走を重ね始めており、罰するなど不可能な状況でしたから、そのままこういった暴走は、終戦直前には、多く起こった悲劇です。
 
 当時の半島は、併合された日本国内ですから、当然、半島の少女たちも日本人として扱われています。戦後のGHQ民生局の調べを東京裁判の俎上に挙げなかったのはキーナン検事だったと言いますから・・・日本人への人権侵害を裁く場ではないという事なのでしょうし、太平洋戦争という全体像から見れば、慰安婦問題など、微々たるものでしかないというのが当時の占領軍の意志であったのかもしれません。その調書は、米国の公文書が公開されるまで存在すら誰も知りませんでした。
 
 請求すれば誰でも見ることが可能です。京都大学文学部史学科などの近代史専門の研究者は、すでに多くの文書を入手して論文にして公開しています。永井教授などのグループなどですが他にも多くの専門の研究者が既に入手していると思います。
 
 小生が挙げた前に書いた文書なども永井博士の論文から写しを読ませていただいたものや、自分で防衛大学校や警察庁、公文書館、国会図書館などを巡って数年がかりで調べたものです。
 
 専門家でもない小生がどうして、従軍慰安婦などの先の大戦を調べようと思ったのかは、以前に述べたように亡父が職業軍人であったことが発端です。父がどんな若い日を生きたのか、興味があったからです。
 
 以上、貴殿の言う、すべてが韓国と朝日新聞によるアジテートであるかのような反論にお答えします。
 
 この問題や、南京事件などは、近代史の専門家の中では既に決着がついており、ただのねつ造や、なかったというのは否定されています。
 
 右翼や保守系の方々が陥る最大の間違いは、専門家と称する、実は国際政治学の専門家であったり、資料の拾い読みによる不勉強が、ご都合主義になってしまいっているからです。」2014/8/21(木) 午前 8:27辛抱しんちゃんへの回答
 
 さあ、これに対してどう回答するか・・・
 
 「別に従軍慰安婦の研究家じゃ無いしそこ迄細かい事突っ込まれてもなあ~…」と逃げる事は簡単だ。
 然し、大概そうなんだが、従軍慰安婦問題を語る際、左右どち等もそうだが、判断に迷う状況に陥った場合
「そんな事はどうでもいい!慰安婦は可哀想な性奴隷なんだよ!」
とか
慰安婦問題は韓国の捏造なんだ!ブサヨが喚くな!」と悪口や罵倒で締め括るパターンが殆どである。
 勿論、何でそんな舌合戦になるのかってのは、双方共に「これ以上言い合っても平行線だから、自分の主張を強調して討論に勝たねばならない!」てな感じになるからである。
然し、最後感情で締め括るタイプは
言わば「火病」であり、これが出た=負けとなるのだ。
 火病が発症した者はそれが分からないから非常に見苦しい。
 そうならずに、あくまで冷静に対処するのが討論の基本ルールだろう。
 そりゃ討論中には口が滑ったり、口調がキツくなる時もあるが、あくまで話のアクセントで済ませ、本題はキチンと説明してこそ話が進むものだろう。
 
 従軍慰安婦についても、大体、右翼側が「そんな性奴隷なんていないじゃん!」と突っ込んだ際、左翼が「慰安婦の生き残りのお婆さんの証言を信じないのか!」と責める場面がある。
「信じる・信じない」が入るともうそれは宗教だ。
 「あなたは神を信じますか?」と同レベルである。
 
 それはさておき・・・まあ早い話が「公平さんの回答に対して、辛抱しんちゃんはどう対応するのか?」が本題となる。
 然しこれは、もし公平さんの意見が正しい事となれば、辛抱しんちゃんは討論に負けた事となる。
 只単に辛抱しんちゃんが負けただけなら屁でも無いかも知れない。
 「お前の中では俺に勝ってたんだろ?」で完!だから。
 然し、厄介な事に、昨今、朝日新聞が嘘告白した従軍慰安婦問題が絡んでいる。
 今迄辛抱しんちゃんは、自分のブログ内で
「従軍慰安婦が性奴隷だったなんざ左翼の嘘八百じゃないか!」
 と主張していたから、それに真っ向から否定された意見を述べられると始末に置けない。
 未だ公平さんが、前述した様に「信じる・信じない」レベルの事しか述べてなけりゃ話は軽く済ませれたのだが、長々と情報を列挙して「事実はこうだ!」と来たもんだから、これは厳しい
 だって、これを対処するとすれば、歴史のドツボに嵌る恐れもある。
 参った。
 かと言って「いや~もう公平さんの言い分の通りでいいっすよ」と出来無い性分なのも辛抱しんちゃんである。
 
歴史は事実である。
 空想でも物語でも宗教でもプロパガンダでも無い。
 その事実をそのまま伝えるのが歴史なのだ。
 まさか「縄文時代の日本にウルトラマンが出現した記録がある!」「田中角栄は火星人と尻相撲をやり勝利したから首相になれたのだ!」「平安時代の日本ではプレステ4以上の家庭用ゲーム機が流行っていたが、現代にその技術は失われてしまったのだ!」とか幾らでもほざけるが、こんな事は嘘八百だ。
 これを歴史の真実とするのか?
 
 織田信長は地底人だとか、吉田栄作の孫は吉田栄作だとか、沖田総司は女だとか、アインシュタインもチャップリンもプレスリーも皆日本人だったとか、黒柳徹子の髪の毛の中にはアーノルド坊やが暮らしているとか、手塚治虫は実は生きていて、何で死んだ事にしたのかって言うと、仕事が多過ぎたので死んだ事にして仕事量を減らして、今も密かに漫画描き続けているとか・・・そんな嘘八百を信じさせるのが正義なのか!?
 
 事実は事実しか無い。
 その結果が例え残酷なものであろうが、実は何の事も無い誤解だったとか、事実は事実なのだ。
 
 嫌味な姑が実は裏で嫁を庇ってたとか、その逆で、嫁を褒めてばっかだったのに、裏では嫁の悪口ばかり言いふらしてたとかもそうだけど、判明した事実は、いい事悪い事何方もそうだが事実として受け止めなければならないのだ。
 それがその人にとって有難い事でも、受け止め難い事でも。
 
 従軍慰安婦問題も然り。
 辛抱しんちゃんの説が正しいか、公平さんの意見が正しいのか、それをその3でで考察して行きたいと思います。
 
 因みに「南京事件」についても公平さんは意見を綴っているが、南京に関しては又別の機会に取り上げたい。
 あれもこれもと大変なんです。
 
 ※南京事件は、日中戦争支那事変)初期の1937年(昭和12年)に日本軍中華民国の首都南京市を占領した際(南京攻略戦)、約6週間から2ヶ月に渡って中国軍便衣兵、敗残兵、捕虜、一般市民等を殺したとされる事件。因みにこの年は東宝や松竹・トヨタ自動車・三井造船が設立されヘレン・アダムス・ケラーが来日している。<Wikipedia>※
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 追伸:他のブロガーさんから「辛抱しんちゃんの意見は米ソ冷戦時みたいだ」と指摘されました。
 う~・・・これを踏まえたら、ウルトラセブン第26話「超兵器R1号」の回でのダンの「それは、血を吐きながら続けるマラソンですよ」を思い浮かべました・・・

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