略称はF1(エフ・ワン)。
F1世界選手権 (FIA Formula One World Championship) は、国際自動車連盟 (FIA) が主催する自動車レースの最高峰であり、現在は4輪の1人乗りフォーミュラカーで行われている。

Formulaとは「決まり」「車両規定」を意味し、「Formula One」と言う表現には、幾つかある車両規定枠組(カテゴリ)の中でも一番上位、との、企画者側の思いや意味が込められている。
F1世界選手権の初代チャンピオンは、「ニーノ」の愛称もあるエミリオ・ジュゼッペ・ファリーナ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A。

所属チームはアルファロメオ。
それから2017年のドライバーズチャンピオンであるメルセデス所属のルイス・カール・デビッドソン・ハミルトン迄、75回・・・
その間、ドライバーズチャンピオンを5回連続合計7回獲得した最高のドライバー・フェラーリ所属ミヒャエル・シューマッハや、シューマッハには及ばないものの、連続4回合計5回ドライバーズチャンピオンとなったマセラティ等に所属したファン・マヌエル・ファンジオ・デラモ
https://minkara.carview.co.jp/userid/1804628/blog/37197440/、フェラーリ所属ドライバー、ジョゼフ・ジル・アンリ・ヴィルヌーヴの息子、ウィリアムズ・ルノー所属ジャック・ジョゼフ・シャルル・ヴィルヌーヴ、ティレル等に所属したイアン・シェクターの弟、「リトル・ベアー」ジョディー・デイヴィッド・シェクター、ブラバム・レプコ所属デニス・クライブ・“デニー”・ハルム、ファン・マヌエル・ファンジオと同じく連続4回ドライバーズチャンピオンになり、尚且つF1最年少でチャンピオンになったレッドブル・ルノー所属セバスチャン・ベッテル等がいる。

然し今回はドライバーではなく、コンストラクターについて綴りたい。
コンストラクター とは、オリジナルマシンを製造してグランプリに参加しているチームの事を指す。
厳密に言えば「コンストラクター≒チーム」であるが、分かり辛くなるので「チーム」と考えてしまおう。
グランプリ参加チームは、各ドライバーがその獲得ポイントで競うドライバーズタイトルと共に、チーム所属のドライバーの合計獲得ポイントによるコンストラクターズタイトルを争う。
一番最初のコンストラクターズチャンピオンはヴァンウォール。
ヴァンウォールは、嘗てF1に参戦していたコンストラクター。
1958年に制定されたコンストラクターズ・チャンピオンシップの初代獲得者である。
ヴァンウォールと言う名称は、母体であるヴァンダーヴェル社とその商標「シンウォール」を組み合わせて命名された。
ヴァンダーヴェル社の創業者トニー・ヴァンダーヴェルは、アメリカ人技術者が開発したベアリングを「シンウォール(薄い壁)」と名付け、イギリス国内で特許を取得した。
サー・スターリング・クロフォード・モスは、1950年代に活躍したイギリスの元レーシングドライバーである。
歴代の中でもトップドライバーに数えられる実力を持ちながら、結局一度もチャンピオンになる事は無かった。
「世界チャンピオンにならなかった最も偉大なドライバー」と評され、日本語では「無冠の帝王」と称される。
1964年、建設中の富士スピードウェイのアドバイザーとして来日した。
富士はNASCAR風のオーバルコースとして計画されていたが、現地視察の際に建設地が山麓の傾斜地である事を素早く見抜き、「こんな地形でオーバルサーキットなんてナンセンスも甚だしい。今直ぐヨーロッパ式のロードコースに改めた方がいい」と一喝した。
その後、コースレイアウトは高速バンクとロードコースの折衷型に修正された。
チーム発足・参戦から僅か4年で栄光を掴み、その頂点で実質的に幕を閉じたヴァンウォールの歴史はF1史上でも稀有なものであった。
その後、クーパ-、フェラーリ、BRM(ブリティッシュ・レーシング・モータース)と、コンストラクターズチャンピオンを獲得して行った。
2017年コンストラクターズチャンピオンのメルセデスで59回。
一番タイトルを獲得したコンストラクターはフェラーリの16回!
特に1999年から2008年迄はある意味フェラーリのF1である。
変わった所では、1969年のコンストラクターズチャンピオン・マトラ。
本家の主な成績は2位1回だったが、セミワークスチームはジャッキー・スチュワートが第5戦フランスGPで、フランス系コンストラクターとしてのF1初優勝を達成。
F1ワールドチャンピオンを3回獲得した。
翌1969年はワークスがスポーツカー活動に注力した為、マトラ・インターナショナルのみが参戦。
スチュワートがシーズン11戦中6勝を挙げる圧勝で、ドライバーズとコンストラクターズの2冠を獲得した。
又、甲高いV12サウンドは、「マトラ・ソプラノ」と呼ばれた。
1967年モナコGPから参戦し、1972年アメリカGPで撤退する迄6年間の活動だった。
他にはルノーのエンジンを搭載し、グッドイヤーのタイヤを履いた1995年のコンストラクターズチャンピオン・ベネトンとかも珍しい。

1995年にコンストラクターズチャンピオン獲得。
「ベネトン・フォーミュラ」として1986年開幕戦より参戦。
初年度からテオ・ファビによりポールポジションを2回獲得し、ゲルハルト・ベルガーはタイヤ無交換作戦を決めメキシコGPで初優勝を飾った。
ベネトンは、イタリアの企業グループである。
実際の発音は「ベネットン」に近い。
当初の予定では1995年も引き続きフォードエンジンを使う筈であったが、1994年のシーズン途中にフォードがF1からの撤退をチームに通告(その後フォードはF1からの撤退と言う決定を覆し、エンジンの供給先をザウバーに変更した)した事でチームもそれに伴いエンジン探しを行い、チームマネジャーのブリアトーレがリジェチームのオーナーとなった事でこの年のエンジンをルノーに変える事に成功した。
このリジェチームの買収は、ルノーエンジン獲得の為に行ったものとも報道された。
ルノー仕様のB195は安定性に欠き、特にリアの挙動が過敏であった。
然し懸命のマシン改良やウィリアムズ陣営の自滅にも助けられ、シューマッハは2年連続ワールドチャンピオンを獲得、前年終盤に加入したハーバートが残留し、「シューマッハスペシャル」のマシンを最後迄乗りこなす事は出来無かったが初優勝を含む2勝をあげ、近年のシューマッハのチームメイト達と比べると最高の成績を残した事でチームとしても初のコンストラクターズチャンピオンに輝く。
ダブルタイトルを置き土産にシューマッハはフェラーリに移籍。
コンストラクターズチャンピオンは、フェラーリの他、ウィリアムズ、マクラーレン、ロータスと、イギリス国籍のコンストラクターが多く獲得している。
クーパーもベネトンもブラバムもティレルもイギリスのコンストラクターだ。
その中にはブラウンもいる。
2017年現在は、F1を運営するフォーミュラワン・グループのモータースポーツ担当マネージングディレクターであり、事実上F1における現場責任者を務める。
更に2009年には自らがオーナーのチームとして新たにブラウンGPを興し、参戦初年度の新チームながらドライバーズチャンピオン(ジェンソン・バトン)及びコンストラクターズチャンピオンの二冠を達成する快挙を成し遂げている。
2009年11月、メルセデスに買収されメルセデスGPとなった。
3月27日から第1戦オーストラリアGPを迎えた。
予選ではQ1、Q2ではバリチェロが1位、バトンが2位、Q3ではバトンが1位、バリチェロが2位と全セッションのトップタイムと2位タイムを記録し、フロントローを独占した。
スタンディングスタートの場合はスタート直前、ローリングスタートの場合はフォーメーションラップ直前の並びから判断される。
F1等殆どのカテゴリーでは横に二台ずつ並んでスタートを切るので、フロントローに並べるのは二台迄と言う事になる。
インディ500は3台迄並べる。
一般的にスタート順位は予選の成績によって決められる為、上位グリッドには、本戦を有利に戦えると言う価値と、予選の速さを証明出来ると言う二つの価値がある。
現在迄一番フロントローだったのは、ルイス・カール・デビッドソン・ハミルトンの117回。
ポールトゥーウィンとは、モータースポーツにおいて、ポールポジション(以下PP)からスタートして、レースでも優勝する事を指す。
そのレース中スタートからゴール迄常にトップを走っていた訳では無くても、PPからスタートして決勝で最終的に優勝した場合はポールトゥーウィンと見做される。
達成回数が一番多いのは、41回のルイス・カール・デビッドソン・ハミルトン。
2位にバリチェロが入りワンツーフィニッシュ。
第2戦マレーシアGPでもバトンがポールポジションからスタートし、ファステストラップと優勝を記録、ハットトリックを達成した。
シーズン中盤にはレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーの激しい追い上げを受け、バトン、バリチェロ、ベッテル、ウェバーの4人がタイトル争いをしていたが、第16戦ブラジルGPで、バトンが自身初、そしてチーム初となるダブルタイトルを獲得した。
参戦初年度のチームがコンストラクターズタイトルを獲得する事は、F1史上初めての快挙である。
これにより、「ブラウンGP」としてのチームは、僅か1年で消滅する事となった。
2017年の
コンストラクターズチャンピオンは
ピレリのタイヤを履いたメルセデス。
ドライバーズチャンピオンは
メルセデス所属の
ルイス・カール・デビッドソン・ハミルトン。
メルセデスの
コンストラクターズチャンピオンは
4年連続だ。
これは2010年から2013年の
ルノーのエンジンのレッドブルと並ぶ。
2017年からチーム名称を「メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ」に変更。
創立者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Hans Werner Aufrecht)、エンジニアのエアハルト・メルヒャー(Erhard Melcher)、アウフレヒトの故郷であるグロース・アスパッハ(Großaspach) の頭文字を取ってAMGとした。
2009年以降、コンストラクターの活躍は、ルノーとメルセデスが耳目を引く・・・